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市民福祉常任委員会①

市民福祉常任委員会の視察で兵庫県神戸市が取り組む『こども•若者ケアラー』について学ばせていただきました。
『誰かを支えて頑張るあなたを支えたい。』
令和3年6月に全国初となる『こども•若者ケアラー相談•支援窓口』を開設し、社会福祉士や精神保健福祉士を持った専門性の高い職員6人体制で行なっています。令和4年8月には、こちらも全国初の『こどもケアラー世帯への訪問支援事業』を開始しております。また兵庫県においても令和4年6月に相談窓口を設置、同年10月には『配食支援事業』(家族に人数分の冷凍食品を無料で手渡し配達)も開始され、県と市が連携をして支援しています。
ヤングケアラーは『本来大人が担うと想定されている家事や家族の世話などを日常的に行っているこども』として、18歳未満のこどもを『ヤングケアラー』と位置づけていますが、神戸市では20代の方も対象にしており、名称を『こども•若者ケアラー』としています。
国の調査(令和3年度)によると中学2年生で17人1人、小学6年生で15人1人と調査結果が出ています。また調査では『こども•若者ケアラー』であるということを自身で認識するのは難しく、約半数が自分がケアラーであることを誰にも相談できていません。
神戸市では相談•支援窓口を設置した結果として、学校や福祉関係者に若者ケアラー支援の視点が広がったことで相談•支援窓口につながるケースな出てきており、個別支援会議などを通じて家族全体を見る視点を持って支援を行うことで若者ケアラーの負担が軽減されるケースが出てきているよう。

金沢市でも今年度ヤングケアラーに関する金沢版支援マニュアルに策定にあたり、検討会を開催し、今年度中に支援マニュアルを市のホームページに掲載予定となっております。
神戸市の『こども•若者ケアラー』への取り組みは大変勉強になりました。しっかりと持ち帰りたいと思います。